レイヤースタイルファイル(.ttkstyle)
一般的には、色、スタイル、ラベル、フォント、記号など、ユーザ形式のすべてのレイヤー表示設計のを対応するプロジェクト (*.ttkproject)ファイルに保存します。​この動作は、プロジェクトが1つまたは複数のレイヤーで構成されている場合に発生しますが、レイヤーの表示設定プロパティをレイヤースタイル (*.ttkstyle) ファイルを使うとそのファイルに保存して特定の状況で再利用するという手法もオプションとして用意されています。

​対応するttkstyleファイルを持つレイヤーを新しく読み込みするとttkstlyeファイルに保存されたビジュアルデザインプロパティが自動的にロードされて設定されます。​レイヤーとそれに対応する*.ttkstyleファイルは、対応するファイルと同じフォルダに置き、次のような関係性を持たせたファイル名として命名する必要があります。

シェープファイルのとき
sample.shp (shx,dbf...)
sample.ttkstyle

SQLレイヤーのとき
sample.sqlite
sample.ttkls.ttkstyle

​レイヤー表示のプロパティ設定は、ttkstyleファイルをコピーして、上記のサンプルのように名前を作成変更し、ttkstyleファイルをレイヤーファイルが格納されているフォルダに配置することで、完全に異なるレイヤー間で共有できますし、ファイルは読み取り/書き込みまたは読み取り専用として作成できます。​読み取り専用オプションは、標準的なビジュアルデザインのレイヤが多くのプロジェクトで使用されている場合や、多くのユーザに配布されている場合など、ほとんどの状況に適しています。
​その後、ユーザがその読み取り専用レイヤーの表示プロパティを編集すると、追加の変更がプロジェクトファイルに保存されます。​
ttkstyleが読み取り/書き込み可能な場合、その後の変更はttkstyleファイルに保存されます(プロジェクトファイルではなくて)
​もし表示プロパティの設定が競合(プロジェクトファイル(ttkproject)とレイヤースタイルファイル(ttkstyle)の両方に指定)されている場合は、マップをレンダリングするときに、ttkstyleファイルよりもttkprojectファイルの情報が優先されます。


メリットについて
以下のサンプルのように、プロジェクトファイル(ttkproject)に全てを定義していると情報量が多くて扱いにくいという感じる場合でも、分散させることでマネジメントしやすくなります。

全ての設定値が盛り込まれているプロジェクトファイル(ttkproject)
良くも悪くも全ての設定値情報が盛り込まれている。

レイヤープロパティ部分を別ファイル(ttkstyle)に分散したプロジェクトファイル(ttkproject)
ファイル名等に限定した定義になり、スッキリした形で管理することができる。

プロジェクトファイルから分散して定義されたレイヤースタイルファイル(ttkstyle)
このように別ファイルに分けておくことで、命名規則に従いながらファイルコピーしておくと他のレイヤーでも使いまわしが可能にもなる。

 
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