GIS Mobile Matilda モバイルマチルダ
モバイルマチルダとは、タブレット(iPad)にデスクトップ版マチルダで使っているデータを使って現地調査用として使うために開発されたものです。

現地で写真撮影とともにポイントを入力してきたり、GPSで場所を確認するなどモバイルに特化した形を追求されています。現地で取得してきたデータはデスクトップ版に取り込む事で、デスクワークで行う作業を効率よく区分けすることができます。




導入事例(駅サイン(看板)管理システム)
駅構内のサインは各鉄道会社様が管理されていますが、メンテナンス作業がとても難しいと言われてきました。理由としては頻繁に閉会するお店や施設、そしてそのサインが示す内容などがいつ設置されたのか、内容の整合性、指し示す位置と連動しているかと、現状とのいたちごっこ状態でした。サインを作る業者が内容を管理しているとさえも話を聞くことがあります。

このケースでは駅の管理者様が一番現状を把握する必要があるという要望でモバイルマチルダを導入されております。
実際にはiPadにモバイルマチルダをインストールし、その場でサイン位置を指でポイントし、写真撮影を行い、情報入力をする。
これにより従来の現地調査業務より5倍以上の速さでコンテンツ作成の費用対効果が得られております。
以下、サンプル画面です(※クリックすると拡大画像で表示します)


サインも相当数になれば、アナログ管理よりもデジタル管理が有効です。


実際の位置のサイン位置と写真を見比べて管理ができます。この例では近距離と遠距離の2枚の写真を撮影。


いかに利用者にとって判り易くて見えやすいところにあるかが重要です。



現地ではサイン1つに対して写真だけではなくて、属性情報をSQLiteデータベースに保存しておく事で現地の生の情報をその場で作成、管理することができます。


また、3次元パノラマ THETA(シータ)での360度の撮影にも対応しています。
モバイルマチルダとTHETAはREST(Representational State Transfer)を使って交信してカメラアクションを制御します。
THETAについて(日本語)
THETAについて(英語)



サインはどの場所に集合しているかというのが明確にわかります。


サイン位置を正面として考えたとき、想定する可視範囲をポリゴンで表示しています。


導入事例(空き家現地調査システム)
昨今で日本の社会問題となっている空き家調査に有効な現地調査システムです。総務省の発表では2020年の日本の高齢化率は総人口の28%が65歳以上と言われております。住居には空きも発生するが住民台帳等では管理されているが地図ではなかなか最新を反映できていないのも事実です。それらを効率良く現地調査して管理するためのシステムです。


この事例では市町村全体が管理されています。全体図として大字界をポリゴンを主題図として利用しています。スケールフィルタを上手に使うと表示速度が非常に良いです。



拡大して行くとこれらもスケールフィルタを上手に使い、路線価としての管理もしています。


地番図は数十万筆有っても軽快に動作します。


航空写真をレイヤー表示することができます。過年度分も切り替え可能です。


各ポイントはその空き家の場所の位置を示し、さらにオフラインで属性データベースとリンクしていますので精度の良い写真とともに属性情報を現地で確認したり修正したりすることができます。


現地では属性情報として予め設定しておいた項目から両手の親指で選択しやすい位置にメニューが表れますので、そこから目的のものを選択するだけなので素早く情報収集が可能です。

その他の情報
表示用データについて

デスクトップ版のマチルダで編集したプロジェクト設定ファイルはそのままモバイル版で使う事ができます。
(※ファイル名やレイヤー名はSHIFT-JISとUTF-8の違いにより英数字の利用に限ります)

プロジェクト設定ファイルについては、 こちらのデスクトップ版のオンライン説明書をご覧ください。


インストールとセットアップについて

Apple iPadにインストールする方法を別ページにまとめています。 こちらからご確認ください。

 
(モバイルマチルダの詳細マニュアル)
(デスクトップ版マチルダの紹介ページ)
(デスクトップ版マチルダの取扱説明書ページ)


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