■MicroStation(マイクロステーション)のアニメーション機能に触れてみる
我々の業界ではMicroStationを地図の業務に使用する事が多いですが、元々建築系や機械系でも多く使われているこのCADはアニメーション機能も豊富です。使いこなせば大変なツールに早変わり致します。
近頃では3次元モデルを作成するソフトなどはフリーソフトでも手に入るけど、あくまでもドロー系なので私は、より細かくCADとして3次元モデルを作成できるMicroStationの方に魅力を感じます。簡単なご紹介となりますが、既にMicroStationをお持ちの方々へ少しでも「おぉ!」と感動できる機能を知って頂ければと思います。
まだまだ健在のアニメーションアクター
3次元ビューのページで作成した3次元ソリッドモデルを利用しながら今度はそれをアニメーションアクターで動かしてみようというものです。
まずはアニメーションアクター(キー入力コマンド「ANIMATOR ACTOR CREATE」で)を作成します。実際にはソリッドモデルを指定してどこを中心に動かすのかを定義します。この定義が終了した時点でソリッドモデルはセルとしてカプセル化されてそのセルヘッダ情報に保存されます。
作成したソリッドモデル |
アクター名を定義 |
基準点を指定してアクターを作り上げる所 |
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各アクターの動きを取り決める
基準点を決めたアクターに対して目で見てどう動くのかを確かめることができます。(キー入力コマンド「ANIMATOR ACTOR MANIPULATE」)
基準点を基にどう動くかを試す | マウスの操作に合わせてY軸を基準に回転している所 |
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X,Y,Z軸を基準に回転させたり移動させたりと実際の動きをこの段階でつかみます。
ぱらぱらマンガを思い出させるアニメーションフレーム
それぞれのソリッドモデルにアニメーションアクターを設定し動きを確認すると今度はそのアクターの動きをデータとして保存します。
これこそ地道な作業で細々やってると大変しんどいと思いますので、画面上で確認しながら1コマ1コマやってもいいのですが、スクリプトを使う手段もあります。以下はアニメーションフレームをGIFアニメにしたもののサンプルです。
上記サンプルでは「つ」「か」「さ」をそれぞれX,Y,Z軸を中心に10度づつ36コマで合計360度回転させたものです。
MicroStationの場合は3次元で図面を作成し、地図データであれば道路形状や橋梁などにアクターをつけてプレゼンテーション化するのも面白いかもしれません。更にAVIファイルなどの出力も可能なのでコンテンツ作りにも楽しめます。
また更にはソリッドモデルに材質画像(マテリアル)などを貼り付けてみるとより一層表現が豊かになります。